トグルボタンとフレームを使用し抽出フォームを作成する方法-Accessコントロール
トグルボタンとは、ONとOFFの状態を維持することができる切り替えなどに使用するボタンです。
ここでは、フレーム内にトグルボタンを複数挿入し、オプショングループを作成します。
トグルボタンの切り替えで抽出条件が変わるフォームを作成します。
トグルボタンとフレームを使用した抽出フォームの作成手順
- 表形式のフォームを作成します。
- フォームフッターにフレームを追加します。
- フレーム内にトグルボタンを複数追加します。
- フレームに、個々のトグルボタンに応じたマクロを作成します。
フォームに使用する商品テーブルです。
メーカーと単価フィールドから抽出するようにします。
抽出フォームの作成方法
リボンの[作成]~フォームグループの[フォームウィザード]をクリックします。
フォームに含めるフィールドを選択してくださいから
1.テーブル/クエリの商品テーブルを選択します。
2.[>]ボタンで表示するフィールドを選択します。
フォームのレイアウトは表形式にします。
1.フォーム名を入力します。
2.フォームのデザインを編集するを選択し完了します。
1.リボンの[フォームデザインツール]~[デザイン]~コントロールのフレームを選択します。
2.フォームフッターにフレームを挿入します。
オプショングループ ウィザードが開始します。
オプショングループには、オプションボタン、チェックボックス、トグルボタンのいずれか1種類を含めることができます。オプションに付けるラベルを指定してください。から、抽出するフィールド名の「メーカー」と「単価」を入力します。
オプショングループに既定のオプションを設定するかどうかを指定してください。から、フォーム起動時に反映されないようにするため「既定のオプションを設定しない」を選択します。
オプショングループのオプションをクリックすると、そのオプションに割り当てられている値が、オプショングループに設定されます。各オプションに割り当てる値を指定してください。から、デフォルトの「メーカー」が1、「単価」が2で作成します。
選択されたオプションの値は、フィールドに保存したり、印刷などの作業を行うために利用できます。から、ここでは保存などはしないので、「後の作業で使用する」を選択します。
オプショングループに含めるコントロールを選択してください。から「トグルボタン」を選択します。
オプショングループの標題を指定してください。からここでは「抽出」にしました。
これでトグルボタンのオプショングループが作成できました。
作成したフォームと、フレームに挿入したトグルボタンです。
フレームに、抽出する埋め込みマクロを作成する
フォームデザインの画面で、プロパティシートを開きます。
1.フレームを選択します。
2.イベントタブのクリック時右の[…]ボタンをクリックします。
3.ビルダーの選択が開くので、マクロビルダーを選択します。
1.アクションから「If」を選択し、「[フレーム11]=1」と入力します。 メーカーのトグルボタン(値は1)がONの場合の意味です。
2.Where条件式に「[メーカー]="DKLL"」と入力します。 メーカーがDKLLのレコードを抽出します。
3.アクションから「If」を選択し、「[フレーム11]=2」と入力します。 単価のトグルボタン(値は2)がONの場合の意味です。
4.Where条件式に「[単価]<50000」と入力します。 単価が50000より小さいレコードを抽出します。
これでフレームに埋め込みマクロを設定できました。
トグルボタンによる抽出を行う
作成したフォームです。
起動時はどちらのトグルボタンもOFFの状態になっています。
メーカーのトグルボタンをONにすると、ボタンの背景色が変わり、メーカーがDKLLのレコードが抽出されます。
次に単価のトグルボタンをONにすると、ボタンの背景色が変わり、単価が50000より小さいレコードが抽出されます。