SELECT フィールド名 FROM テーブル名 WHERE NOT 条件式
「NOT」は条件式の論理否定です。
「条件式 以外の」、「条件式 ではない」と言われます。
条件式が「True (真)」の時は「False (偽)」のデータを返し、「False (偽)」の時は「True (真)」のデータを返します。
例1: SQL = "SELECT 学生ID FROM 学生名簿 WHERE NOT 体重<=80 "
この場合、体重が80を超える学生IDを抽出します。
例2: SQL = "SELECT 学生ID FROM 学生名簿 WHERE NOT 名前 LIKE '田' "
この場合、名前に「田」の文字が含まれない学生IDを抽出します。
サンプルソフト
[実行時の画面]
身長を入力し「NOT 抽出」ボタンをクリックすると、学生名簿テーブルから、
入力された身長以下でないレコードを表示します。
SQL = "SELECT 学生ID,身長 FROM 学生名簿 WHERE NOT 身長<=" & Me!テキスト2
は
SQL = "SELECT 学生ID,身長 FROM 学生名簿 WHERE 身長>" & Me!テキスト2
と同じ結果になります。
[学生名簿 テーブル]
学生ID 体重 身長
10 55.2 168.6
11 68.5 173.1
13 65.3 182.4
16 89.6 178.3
[コード]
Option Compare Database
Private Sub コマンド8_Click()
Dim SQL As String
Dim rs As Recordset
If IsNull(Me!テキスト2) Then
MsgBox "抽出する身長を入力してください。"
Me!テキスト2.SetFocus
Exit Sub
End If
Me!テキスト1 = Null
SQL = "SELECT 学生ID,身長 FROM 学生名簿 WHERE NOT 身長<=" & Me!テキスト2
Set rs = CurrentDb.OpenRecordset(SQL)
Do Until rs.EOF
Me!テキスト1 = Me!テキスト1 & rs![学生ID] & ": " & rs![身長] & vbCrLf
rs.MoveNext
Loop
Set rs = Nothing
End Sub
サンプルソフトのダウンロード