ここでは雇用表テーブルの従業員総数フィールドに設定します。
ExcelやVBAなどでは、IF関数を使用しますがAccessのクエリではIIF関数を使用します。
動作は同じですが、IF関数との違いはIF関数はELSEを指定しなくてもいいですが、IIF関数は指定する必要があります。
構文 : IIF (条件式 , 真の場合の処理 , 偽の場合の処理)
読み方は「アイイフ」が一般的です。
入れ子とはネストとも言って、ある処理の中にさらに別の処理を入れ込むことで、複数の処理を1つのユニットにすることができますが、あまりにネストを繰り返し深くすると、わかりにくくなってしまいます。
関数の解説については「Access IIf関数」も掲載していますので参考にしてください。
クエリの元になる雇用表テーブルです。
この従業員総数フィールドを使用し、条件分岐させます。
クエリデザインで下記の式を入力します。
雇用: IIf([従業者総数]>=100000,"◎","〇")
これで従業者総数が10万人以上ならば、"◎"そうでなければ"〇"を表示します。
実行すると、入力した式の通りの結果が表示されました。
下記の入れ子にした式を入力します。
雇用:IIF([従業者総数]>=100000,"◎",IIF([従業者総数]<=10000,"△","〇"))
これで従業者総数が10万人以上ならば、"◎"を表示します。
そうでなければ、1万人以下ならば"△"を表示し、そうでなければ"〇"を表示します。
このようにIIF関数の中に、さらにIIF関数を使用しているのを「入れ子(ネスト)」と言います。
実行すると、複数条件で判定され◎〇△が表示されています。