顧客マスターにファイル登録機能を追加します。ここでは登録ボタンをクリックすると、フォルダ選択ダイアログボックスを開くようにします。VBAコードは標準モジュールを作成し、そこに入力します。
フォルダ選択ダイアログボックスは、掲載済みのTipsのVBAコードをそのまま使用しました。
■ 標準モジュールの作成
F-顧客マスターフォームをフォームデザインで開きます。
[印刷]ボタンの隣に[登録]ボタンを設置しました。
[登録]ボタンを選択した状態で、プロパティシートの[イベントタブ]~[クリック時]~[イベント プロシージャ]を選択し、[…]ボタンをクリックします。
VBE画面が開くので、メニューの[挿入]~[標準モジュール]をクリックします。
■フォルダ選択ダイアログボックスのVBAコードを標準モジュールに入力する
標準モジュール[Module1]が作成されるので、そこに下記のVBAコードを入力します。
Option Compare Database
Public Function SelectFolder_FileDialog() As String
Dim dlgfolder As FileDialog
'ダイアログのタイトル
Application.FileDialog(msoFileDialogFolderPicker).Title _
= "フォルダを選択してください"
'初期のフォルダ
Application.FileDialog(msoFileDialogFolderPicker).InitialFileName _
= "c:\windows\"
If Application.FileDialog(msoFileDialogFolderPicker).Show = -1 Then
'ファイルが選択された
SelectFolder_FileDialog = _
Application.FileDialog(msoFileDialogFolderPicker).SelectedItems(1)
Else
SelectFolder_FileDialog = ""
End If
End Function
入力したVBAコードを動作させるために、ライブラリを追加します。
メニューの[ツール]~「参照設定]をクリックします。
参照設定ダイアログボックスが開きます。
参照可能なライブラリ ファイルで、「Microsoft Office 15.0 Object Library」にチェックします。
[登録]ボタンのクリックイベント内に、上で作成したSelectFolder_FileDialogを呼び出すVBAコードを入力します。
Private Sub コマンド50_Click()
Dim sdir As String
sdir = SelectFolder_FileDialog
End Sub
フォームビューにし[登録]ボタンをクリックします。
するとフォルダ選択ダイアログボックスが開きます。
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